1.背景
少子化が進む日本では、将来の理工系人材として、人口の半分を占める「女性」に新しい人材供給源としての注目が集まっています。大学や企業が理系女性研究者育成の重要性に気づき始めてから、すでに何年もたっていますが、女性研究者の数は遅々として増えません。
日本でなぜ女性研究者比率が低いのか、についての原因究明とその解決策のアクションも進められているところですが、根本の問題として大学の理工系学部に入学する女子学生の数が少ないという問題があります。世界の中で、日本の女性だけが理工系を敬遠する合理的な理由はなく、何等かの社会的要因があると考えざるを得ません。年齢の低いときから、理系に興味を持つことを応援する雰囲気を醸成することの重要性がここにあります。
このような社会的背景の中で、理工系の数十の学協会で作る男女共同参画学協会連絡会が、2005年に国立女性教育会館(埼玉県)を舞台として「女子中高生の夏の学校」を始めたのが、本活動のきっかけです。関西地区でも似たような活動を展開しようということで、関西地区の学協会連絡会関係者有志が、2006年から女子高校生を対象に理系のおもしろさを伝えるための活動を開始しました。
・立ち上げ初期のようすを紹介する記事⇒生産と技術 第65巻 第1号(2013)「女子中高生のための関西科学塾」
2.目的
本活動の目的は、女子中高生に
・理工系の学術分野のおもしろさを実験・実習を通して伝えること
・理工系を好きな仲間が大勢いることを知らせること
・(女性に相応しい)職業としてさまざまな理工系の仕事があることを知らせること
を目的としています。
3.幹事校・実行委員
京都大学、大阪大学、神戸大学、奈良女子大学、大阪公立大学が1年ごとに幹事校となり、その年度の関西科学塾を運営しています。
実行委員は5大学の教員が中心となっています。
各年度の幹事校はこちらをご覧ください⇒「幹事校、主催・共催・実行委員など」
4.主催・共催・協賛・後援・協力団体
5.関西科学塾のロゴ
6.運営団体